2024.06.07~コラム~マンションのシーリング工事
【マンションのシーリング工事って?】
マンションでは様々な箇所にシーリングが使われています。
例えば外壁材やタイルの目地、建物の天井部分や壁・笠木などの接合部があげられます。
建物のあちこちに打たれているシーリングは経年により劣化し、ひび割れや浮きなどの症状が発生します。
シーリングの劣化により水漏れや断熱性の低下など様々な問題を引き起こす原因ともなりますので定期的なメンテナンスが必要になります。
定期的なメンテナンスにより、問題が早期に発見され大規模な水漏れの予防が可能にもなりますので是非チェックしてみて下さい。
【シーリング工事を行うタイミング】
①損傷や劣化が見られる場合
・・・シーリングがひび割れや浮きなどの症状が見られる
②大規模な改装やリノベーション時
・・・マンションの大規模修繕やリノベーションが行われる際
③建物の年数や利用状況により適宜
・・・古い建物や多くの人が利用する共用部、日の当たる面などはより頻繁なメンテナンスが必要になります。
【シーリングの種類】
・施工方法
増し打ち 既存のシーリング材を撤去せずに上から重ねて施工する工法。
窓やドア廻りなど、シーリング材が撤去できない箇所に施工します。
バックアップ材を取付ける→施工箇所周辺をマスキングテープで養生する→プライマー塗布→シーリング材充填→へらで平らに整える→養生を剥がす→完了
打替え 既存のシーリングを撤去して、新たにシーリング材を塗布する工法。
既存シーリング撤去→施工箇所周辺をマスキングテープで養生する→プライマー塗布→シーリング材充填→へらで平らに整える→養生を剥がす→完了
【シーリング工事の注意点】
Ⅰ. 安全の確保 高所作業や匂いの出る作業になります。騒音も出ますので事前のスケジュール管理とリスクの周知が必要です。
Ⅱ. 適切なシーリング材を使用 施工方法も適切なもので。
Ⅲ. 雨や強風時には施工できない 施工箇所が濡れていると接着性が低下してしまいますので施工できません。
Ⅳ. 増し打ち工事は剥がれやすい ひび割れたり痩せているシーリングの上に増し打ちした場合隙間が出来やすく剥離しやすいです。
Ⅴ. 施工者の技術によって仕上がりに差がでる 手作業ですので作業員の技術が必要となってきます。
【まとめ】
以上、マンションのシーリング工事についてご紹介いたしました。
シーリングのメンテナンスは建物の美観や耐久性を上げるために非常に重要です。
オーナー様はもちろんのこと、居住者の方にも快適にお過ごしいただけるよう常日頃の点検が必要ですね。