2021.11.12~コラム~工場倉庫で使われている折半屋根ってどんな屋根?
こんにちは!(^^)!
足立区を中心に大規模修繕、その他メンテナンスを行っております楽塗です。
今回のテーマは折半屋根です。
折半屋根と聞いたことは無くても、おそらく誰でも一度は見たことがあると思います。
写真のようにジグザクに降り曲がっている金属の屋根のことで、主に自転車置き場や体育館などで見かけることが多いのではないでしょうか。
見た目が特徴的ですが、このジグザグすることによって強度が増すのだそうです。
他のメリットとしては、金属製なので耐久性・耐火性に優れており、水はけも良く、価格が安い、加工しやすいといったことが挙げられます。
耐久性に関しては、一昔前は折半屋根の基材はトタンが主に使われていました。
トタンは鋼板の表面に亜鉛メッキしたもので、定期的に塗装をしても15年程度しか持ちませんでしたが、
最近ではガルバリウム鋼板が使われており、こちらだと20年以上の長寿命で穴あきは25年の保証が付いている商品もあります。
トタンに比べるとガルバリウムの方が初期費用としては高額になってしまいますが、その後のメンテナンスも含め長いスパンで考えるとコスト的には優れていると言えますね。
デメリットは遮音性が低い、錆びやすい、遮熱性が低いなどが挙げられます。
錆に関しては、屋根を固定するボルト部分からの発生が多いです。
錆が進行すると錆汁が発生して基材を汚したり腐食が進んで穴が開いてしまい、雨漏りの原因にもなりかねませんので注意が必要です。
対策としてはボルトキャップを使用する、またはボルトが露出しないはぜ締めタイプの屋根を導入すると見た目も良くなり一石二鳥ですね。
どんなに耐久性が高いとしても、定期的なメンテナンスは必須です。
基本的にはどんな劣化にも対応は可能ですが、状況が悪くなればなるほど作業には時間もお金もかかってきます。
傷口が小さいうちに対処した方がゆくゆくはコストカットにつながります。
屋根の上なのでなかなか確認することは難しいかもしれませんが、色褪せやチョーキング・錆の発生が確認されたら塗装の更新をお勧めします。
作業工程は洗浄→ケレン→錆止め剤塗布→中塗り→上塗りです。
その際、選ぶ塗料によっては遮音性・遮熱性を上げることも可能ですので、業者と良く相談すると良いです。
各塗料の特色を聞いて、それぞれ見積もりを出してもらうと分かりやすいので担当者にリクエストしてみて下さい。