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省エネ技術の最新動向:遮熱塗装がもたらす温度管理の改善

2025/04/21

こんにちは。

東京都足立区に本社を構え、工場・倉庫・マンション・アパート等の修繕を行っている楽塗です。

近年、気候変動への対応やエネルギーコストの高騰、そしてカーボンニュートラルの実現に向けて、省エネルギー技術の進化と導入の重要性がかつてないほど高まっています。特に2024年以降、産業・建築・運輸など多様な分野において、高効率機器、デジタル活用、省エネ制御システムなどの革新的技術が続々と登場し、エネルギー消費の最適化が加速しています。こうした最新技術の動向を正しく把握し、効果的に活用することは、企業の競争力や持続可能な社会の実現に直結する重要なテーマです。

省エネ技術は様々な分野で日々発展を続けています。

今回は、省エネ技術の最新動向「遮熱塗装がもたらす温度管理の改善」についてお話ししていきたいと思います。

遮熱塗装は、建物や設備の表面に塗ることで太陽光(特に赤外線)を反射し、熱の吸収を抑える技術です。

これにより、屋内や設備内部の温度上昇を抑え、温度管理の改善や省エネに大きな効果があります。

遮熱塗装による温度管理の改善効果

1. 室内温度の低下

  • 屋根・外壁に遮熱塗装を施すことで、夏季の室内温度が2〜5℃下がるというデータがあります。
  • その結果、空調機器の稼働時間や負荷が軽減され、電力消費量を10〜30%削減するケースも。

2. 熱による設備トラブルの抑制

  • 工場や倉庫の屋根や機器カバーに遮熱塗装を使うと、設備内部の過熱を抑制でき、安定稼働に貢献します。

3. ヒートアイランド対策

  • 都市部では、道路や建物への遮熱塗装が地表温度の抑制につながり、ヒートアイランド現象の緩和にも一役買います。

遮熱塗装の基本メカニズム

遮熱塗装は、太陽光(主に近赤外線領域:波長780〜2500nm)を効率的に反射する特殊顔料を含んだ塗料です。表面温度が下がることで、屋内への熱流入も低下し、室温上昇が抑えられます。

太陽エネルギーの波長構成(おおよそ)

  • 可視光:43%
  • 赤外線(主に近赤外線):52% ← 遮熱塗料の主な遮蔽対象
  • 紫外線:5%

遮熱塗料は**赤外線反射率(IR反射率)**が高い材料(例:酸化チタン、酸化スズ、セラミック系白色顔料)を使用しており、光の吸収による加熱を防ぎます。

主な技術と材料の例

塗料種別

特長

寿命

赤外線反射率(目安)

アクリル系

安価・DIY可・短期向け

5〜7年

60〜70%

シリコン系

中価格帯・耐候性◯

8〜12年

70〜80%

フッ素系

高価格・高耐久

15年以上

80%以上

無機系(セラミック)

反射率◎・耐熱◎

15年以上

85%以上

活用事例

▶ 工場屋根(スレート・鋼板)

  • 塗装前:屋根表面温度約70〜80℃、室内温度35〜40℃
  • 塗装後:屋根表面温度約50〜60℃、室内温度30〜34℃
  • 年間空調コスト:10〜20%削減

▶ 商業施設(ショッピングセンター)

  • 大型屋根への施工により、空調ゾーンの負荷が軽減
  • ピークカット効果(デマンド削減)→基本料金の低減にも貢献

▶ 屋上駐車場・仮設建築物

  • 車両や機器の熱変形・劣化抑制にも使用されている
  • 工場のスレート屋根 → 室温約3〜5℃低下。作業環境改善と空調費削減。
  • 学校や福祉施設の屋根 → 夏の熱中症対策に有効。
  • 一戸建て住宅 → 電気代年間数万円の削減例も。

導入のポイント

  • 遮熱塗料は塗る対象の素材や地域の日射条件に応じた選定が必要です。
  • 単なる塗装だけでなく、断熱材との組み合わせや、屋上緑化などと併用すると効果がさらに高まります。

実際の導入手順と注意点

1. 事前診断

  • 日射量、現場の構造材、既存塗膜の状態をチェック
  • サーモグラフィー日射データロガーで効果のシミュレーションを行うケースも

2. 下地処理

  • 適切なプライマー選定(素材:金属、スレート、コンクリートなどで異なる)
  • 既存塗膜の劣化状態によっては全面剥離が必要

3. 遮熱塗装施工

  • 基本は下塗り+遮熱中塗り+上塗りの3層構成が推奨される
  • ローラー、エアレススプレーなどで塗布

補助金や制度の活用(日本国内)

  • 各地方自治体(例:東京都、京都府、福岡市など)が遮熱塗装や省エネ改修への補助制度を提供
  • 「省エネ改修支援」「ZEB補助」「中小企業向けエネルギー効率化支援」などの枠組みも活用可能

導入相談の際に整理すべきポイント

  1. 施工対象(屋根?外壁?どの素材か?)
  2. 期待する温度改善度合い(体感?省エネ?)
  3. 使用環境(日射量、降雨、風、海近くなど)
  4. 耐久性・メンテナンスの希望年数
  5. 補助金の活用意向

弊社では全国各地での工事実績があるため、お気軽にお問い合わせください!

施工箇所やご要望に合わせて、具体的な提案や製品の情報もご紹介させていただきます。

最後までお読みいただきありがとうございました。

本社

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